Tessarレンズって100年以上前の光学設計をほぼそのままに現代に生きているご長寿レンズ。まだドイツが東西に二分されていた時代・・・おそらく1950年代のレンズかと。CarlZeiss社も東西に二分されてしまったのですが、これは東レンズの「Jena」社のものです。調べたらTコーティング版もあるようですが、それさえもない古いレンズです。
開放ではボヤボヤですが、少し絞ると鷹の目テッサーの異名も納得の写り。四隅の光量落ちが気になりますが(と言っても私はトンネル効果好きなのでOK)、それ以上に独特の濃い色の発色がさすがだなぁと感心させられます。
下手な純正レンズよりも解像度は高いように思えます。上の画像の未加工版でも、雄しべまでハッキリと綺麗に写っています。いろいろ撮って見たけど、寒色の発色のほうが暖色よりも良い気がする。Pentaxのレンズって逆に暖色の方が良い色が出る気がするのでこのレンズはそういう意味でも活躍しそう。
ただ、絞り値の設定方法がかなり独特。絞り輪を一度カメラ側にオフセットさせてF値を変更し、絞り輪を戻す。つまりは、縦方向に絞り輪が動くのですよ。でもまぁ、オールドレンズならではの使用感と所有感が物欲を満足させてくれます(笑) 古いレンズのフォーカスリングの重さって素敵だよね(・∀・)
そんなこんなで、Tessarが仲間になりました!(実は購入後、一番欲しかったのはTessarでなくPlanarだった事を思い出したのは心の片隅にしまっておこうと思う。35Tもあったのにねw)
[ K-5 CarlZeissJena Tessar 2.8/50 ]