「白い光の中に 山なみは萌えて」
多くの学校で歌われてういるであろう卒業ソングの定番、旅立ちの日に。この曲が似合う季節が訪れていたことを感じることができずに3月も終盤に差し掛かり始めております。近所のソメイヨシノはまだ蕾状態ですが梅はすでに満開です。
現代日本において花といえば桜と言ってもよいほど浸透しておりますが今から1300年ほど前、万葉集が成立した頃はそうではなかったということを皆さんはご存知でしょうか。
具体的には万葉集で詠まれた歌は桜に関わるものより梅のほうが多いのです。数え方により増減はあるようですが約4500首ある万葉集の歌の中で約120首が梅を詠み、約40首が桜を詠んでいるようです。そこにはおおよそ3倍もの差があります。そもそも日本中の多くのところで見られる桜・ソメイヨシノの起源は1700年代に江戸の染井村という説があるので、万葉集が成立した頃の桜はほとんどが山桜だったのでしょうね。
そうなると開花と若葉が出始める時期がかぶるので魅力が薄かったのでしょうか。梅は花の開花時期と若葉が芽吹くのは時期的に違う(はずな)ので、花だけを純粋に楽しめたのかもしれません。
・・・なんてかなり派生しましたが、目に入ってくるものを調べていくと案外面白いものです。
[
D90 AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 ED ]
PR