昔、焚き火を見ていると落ち着くという話をした際に「危ないヤツだ」と言われたことをふと思い出したが、電気により作られた明りよりも炎の灯りの方が落ち着くと思う。さらっと書いてしまったが、それは明りと灯りの差なのかもしれない。
ちなみに、各々の字の意味を調べて書いているわけではないので本来と違った用い方をしていたら申し訳ない。ただなんとなく、そう思ったことを書いてみた。
メインストリートに戻ろうと思ったのだが、日中に街中を歩き回り、裏通りにも竹筒が設置されていたことを思い出して裏通りに向かう。
裏通りには道路と家屋の間に用水路があり、その部分を竹細工(?)で囲って照明をしたから当てていた。竹細工は綺麗に弧を描いているのに対し、家屋に映し出されている影が直線的だったのがとても印象的だった。
裏通りをひとしきり堪能し、広場に戻ってくると足元には人々の願いが書かれた小さなかわいい灯篭たちが。
人の願いが籠められているせいか、この広場は他の場所よりも温かい気がした。
一つ一つすべての願い事を見ている時間の余裕は無かったので、ざっと見ていたのだが目に留まったものがあった。写真屋を継ぐこと、という願い、と言うかこの場合は誓いに近いのだろうか。この小さな灯篭は良いなぁ、と思った。
竹筒の頭には綺麗なグラデーションがかかり、幻想的な光景となっていた。
普段は有料施設の「松阪邸」も、イベント中は無料で庭を開放していた。ただ明りを灯すだけではなく何を映し出すかまで考えられているのがとても良い。
一日ずっと歩きっぱなしでさすがに疲れ始めた頃に町内をおおよそ回りきった。へとへとになりながら宿へ向かうことにした。憧憬の道と言うイベント自体、凄く魅力的で良いイベントだと感じた。ただ、(アニメの公開時期とかぶった?ため)時期が悪く人が多かったので疲れたというのも本音である。数年して、ブームが落ち着いた頃に再訪したいと思う。
続く
[ K-5 DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] WR ]
[ K-5 FA 43mm F1.9 Limited ]