とぼとぼ徒歩トリップ - 1

朝５時に起床して駅に向かう。
広島に行くことを決めたのは今年の夏。確か、ナツタビから帰ってきた頃のこと。竹原と言う街で憧憬の道というイベントをやるのを知ったのは去年で、そのイベントが今年は10月末と11月頭に開催されると知った。写真を撮りたい！その気持ちだけで、３ヶ月先の旅行を即決して一泊分の宿を予約した。
僕の旅では珍しい朝焼けが、バイクのない一人旅で緊張する僕を後押しするようだった。

一人旅だと書いたけれど、片道５時間ほどかかる新幹線は暇なので実家が広島にある同期に声をかけて行きは一緒に行動することに。ちなみに、この日は金曜日。会社を休んでまで付き合ってくれた同期に感謝。
最近、仕事で新幹線に乗ることが多くなった。それでも、西へは大阪までしか行ったことがない。乗り込んだのは広島行き。自分の中の「遠くまで記録」が更新されていくようで少し嬉しかった。



電車旅の醍醐味と言えば駅弁。本当は、せっかく東京駅から新幹線に乗るので東京のご当地モノが食べたかったのだけれど、ピンとくるものがなかったので「桜島とりめし」と「鳥取のカレーメンチカツサンド」を頂くことに。時刻は８時過ぎ。朝起きて一切飲み食いをしておらず空腹だったので２つも買ってしまった。美味しかった。
ちなみに、カレーメンチカツサンドは強烈なカレーの香りが周囲へ充満するので電車内で食べることを前提に購入するのであれば気をつけていただきたい。（周りの皆さん、すみませんでしたｗ）



自分の最西記録である新大阪を通り過ぎ、車窓からは非日常的な景色が見え始める。窓枠が額となり、見直すたびに違う風景を描き出すようで面白かった。



広島駅でJR山陰本線に乗り換えて30分ほどで、厳島神社で有名な宮島へ渡るフェリーが出る宮島口駅へ到着する。宮島への渡船は2種類ある。JR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船である。とりあえず、JR西日本宮島フェリーへ乗り込む。瀬戸内の洋上にはカキの養殖イカダが数多く漂っている。それが、瀬戸内までやってきたのかと感じさせる。
余談だが、宮島へのフェリーは後から調べたらJRのほうがオススメらしい。それは、厳島神社の鳥居の前をわざわざ周遊してくれるから。宮島松大フェリーは停泊場をストレートに往復するだけなのだとか。ちなみに、宮島から本州への戻り時はどちらも本州へ直行するので差はない。値段も同じらしい。



フェリーに揺られること数分で、厳島神社の大鳥居前まで船は進む。ちょうど干潮のタイミングだったらしく、鳥居が根元まで露になっていた。



宮島に到着すると多くの鹿たちが出迎えてくれる。子供と子供と戯れていたり、他方では男性と添い寝していたり。凄い光景なのである。僕の脇を普通に通り過ぎていく野生動物。野生をなくした野生動物・・・「コーヒー牛乳のコーヒー抜き」のようなQuestionを感じざるを得ない光景である。



・・・鹿ちゃんソフトは構わないが、そのソフトクリームのどこが鹿？もしかして、その黒い点は鹿の・・・いゃ、野暮なことは言うものじゃないですね。笑

続く


[ K-5 DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] WR ]
[ K-5 FA 43mm F1.9 Limited ]