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バイクと、カメラと、僕らの日常記
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とぼとぼ徒歩トリップ - 3



宮島の鹿は人懐こい。
島民の方とお話しする機会があったので、鹿のことを伺ったら現在宮島に生息する鹿は奈良から連れてこられた鹿とのこと。帰宅後に調べてみたら、太平洋戦争敗戦後にやってきたGHQの人たちが鹿狩をしたそうで、宮島に元から住んでいた野生のシカたちはほぼ絶滅状態になったそう。そこで奈良から6頭の鹿が連れてこられ、その子孫が現在の宮島の鹿だとか。あちこちに歴史はあるわけだと感心してしまった。




宮島島内を散策。どこに行くわけでもなく、適当に歩き回る。少し色づき始めた紅葉たちが秋から冬に移ろう香りを届けてくれていた。



さがせば季節と言うのは、そこらじゅうで見つけて欲しそうにしていて。カメラの楽しさは、いつもは気づかないような日常の中に小さな幸せを探そうとさせてくれることだと私は思っている。



厳島神社前まで戻ってくると元気に走り回る子供と、慣れているのか逃げることのない鹿。本来、神の使いである鹿に失礼なことはしてはいけないのだろうけれど... 神様というのは、そんな小さなことは気にしないのだろうか。笑



世界遺産の厳島神社。白色と朱色のコントラストがとても気持ちよい。



本殿内に入ったのが夕方だったため、回廊に暖かな光が差し込んでいた。床に反射した光がほのかに温かく感じられ、しばらく立ち止まってしまった。



厳島神社を抜けて、参道の裏通りを歩く。人通りも少なく、とても歩きやすい。参道は観光客用に作られている感じがするが、裏通りは島民の生活観が感じられて素朴な日本らしさを感じられた。



ちなみに、そんな裏通りには参道には皆無だった鹿も闊歩している。近からず、遠からず。ちょうどよい距離感を保ったまま隣を通り過ぎていく。

さて、島内を歩き回り長いはずの午後の時間をあっという間に使い果たした僕らは本州に戻る。同期は実家に帰るということで、宮島口駅までお見送りに。私はそこからこの日の宿である「バックパッカー宮島」さんへ向かう。宿のことを前もって調べずに予約したのだが、バックパッカーホテルというのはどうやら外国からの観光客用ホテルらしい。ゲストハウスやドミトリー、ユースホステルなどが近いニュアンスなのだろうか。
そんなことも露知らず足を踏み入れてビックリ。聞こえてくるのは英語のみ。あまりその場にいても喋られそうになかったので、とりあえず地場産の夕飯を食べに駅前に。



宮島口駅目の前にある「うえの」さんでアナゴ飯を頂く。ウナギ丼と比べて、薄味でさっぱりしている印象だった。もちろん美味。



夕食を食べ終え、自分のベッドに戻る。「英語話せないとさすがにコミュニケーションのとりようもないな」と項垂れていたところ妙案を思いつく。写真を撮っているカメラマンと言うポジションであればロビーにいても問題ないのでは?と。そこで早速カメラを手に持つのだが、ファインダーを覗くとなぜかファインダースクリーンの内側を虫が歩いている。

構造を調べて頂ければ分かると思うが、そもそもそこに虫が入るはずがない場所である。どうしようかとカメラを何度も覗き込み途方にくれていると、男性が部屋に入ってきた。
『Sorry.』
「O... OK!」
何に対してのSorryかも分からないが、とりあえず気にしていないことを表したかったのでOKと言ってみたものの無言の時間が過ぎる。何か英語で聞けることないかなーと思ってたら、その男性が僕のカメラを指差して何か言っている。たぶん、カメラ覗いて困った顔をしていたからC
MOSクリーニング中?とか聞いてるんだろうな、と思い「ファインダスクリーンの上に虫が乗ってしまって...」と言おうと思ったのだけれど、虫という言葉を英語に訳せない。単語が思いつかない...!!!
「D... Dust in my camera.」
これ、通じるのか?と思ってたら、男性は自分のカバンからブロワを取り出し貸してくれた。私は男性の優しさにただ嬉しくて笑って「Thank you!」としか言えなかった。勝手な意訳だけれど、男性は続けて『私は下の階(ロビー)に行くから、掃除が終わったらブロワは私のカバンにおいて置いて』と言い残して部屋から出て行った。

ファインダスクリーンなんて普通は外す箇所ではない。恐る恐る外して、虫をお借りしたブロワで吹き飛ばしてファインダスクリーンを戻す。しかし、普段はやらない作業で四苦八苦。5分ほど格闘してやっと装着。そしたら、男性が戻ってきた。詳細な英語まで覚えていないので男性の言葉は私の意訳、私の言葉は私が発した英語(もどき)で書き出すと
『君は下に来ないの?』
「uhnn... I can not speak English very well.」
『大丈夫だよ。下には多くの日本人がいるよ』
「Really? Then I'll go that I finish this.(カメラ指差しながら)」
『わかった。』
まぁ、細かい会話書いても仕方が無いから省くけれどこの男性とは仲良くなってメルアド交換した。東京に行くときは案内してねって言われた。こうして友達の輪が広がっていくのはとても嬉しいね。

続く


[ K-5 DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 ED [IF] ]
[ K-5 DA 18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] WR ]
[ K-5 FA 43mm F1.9 Limited ]

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